この大会で準優勝したのは、フランス出身のジマベルコジャでした。
右がジマベルコジャ
このフランス出身の選手が、極真世界大会の歴史の中でベスト8入りしたのは初めてのことです。
フランスという国は、非常に個人主義の発達した国で、集団と同じように自分の行動を律するのが嫌いな国民性なんですね。
飲み会で、日本人なら誰もが最初の1杯目は、「生ビール」と相場が決まってますが、フランスでは1人1人が違うものを頼むんですね。
ウォッカだったり、スコッチだったり、バーボンだったり、ワインだったりとそれぞれが違うんですね。
フランス人は、会社にいって昼休みは、家まで帰って2時間のランチタイムを楽しむようです。
しかも、定刻の5時になったら、仕事が終わってようが終わってまいが、切り上げて帰宅するのだそうです。
日本のように終わらないうちは絶対に帰らないということはありえないのです。
それに、日本のサラリーマンのように、みんなで酒を飲みに行こうなどということはまずないみたいです。
家族や自分の趣味に昂じるために。
しかも、夏はみんなバカンスに出かけて、しかもその期間は2か月!
フランスではこれほどまでに休んでもいいのです。
日本のサラリーマンのように、有休を使ってたったの1週間しか夏を休まない、なんていうことは絶対にないようです。
あくまでも、最大に行動を決するのは個人なのです。
日本のように、ほとんど集団の力で行動を決するのとは逆ですね、フランスは。
ですから、こういった国民性の国からの出身者では、魂のぶつかり合いの空手の試合では勝ちあがることは難しいんじゃないか?と思っていたし、誰もがジマベルコジャをマークはしていなかったのではないでしょうか?
勝とうが負けようが個人の自由という考えが基本になっているのですから。
しかも最新の実績はアメリカズカップ4位。
これであそこまで勝ち上がるのですからわからないものです。
フランス出身の格闘家ということですぐに思い浮かぶのが、やはりK-1ファイターのジェロムレバンナでしょう。
ジェロムレバンナ
この人は、90年代後半から、2000年代の半ばまで、ピーターアーツ、マイクベルナルド、アーネストホーストといったファイターたちとともに、K-1のシーンを引っ張っていった人です。
現役を引退するまでの勝ち数は実に80勝。
「フランスのファイティングサイボーグ」と異名を名乗り、そのガッツと精神には敬服すべきものが空手家にもあるでしょう。
その諦めない精神が素晴らしかったですね。
1ラウンドで2回もダウンを奪われて、「ジェロムの負けは必至!」と誰もが思っていたにもかかわらず、2ラウンドで得意のハードパンチで相手をKOして勝つところなど、その不屈の精神には脱帽します。
そんな彼も、フランス出身なんですね。
そんな優雅な個人主義の国出身の人が…、といつも不思議でした。
しかし、このジェロムの例や、ジマの例から学ぶことは、 「出身国やこれまで実績に関係なく勝つことにどん欲になることの大切さ」 ですね。
ジマもフランス出身で、しかもアメリカズカップ4位という実績では無理と思われたにもかかわらず果敢に勝ち上がっていった、ということですね。
松井派の日本人選手も、これで3回外国人の優勝という辛酸をなめさせられていますが、これで終わったという悲嘆にくれることなく、修練を積んでいってほしいものです。
これまで負けてきたから、ということで腐ってはほしくないです。
この成績では、ということでジマも優勝したザハリにしても腐らずに練習してきたのです。
それがああいう結果をもたらしたのですから、可能性は充分にあるでしょう。
しかし漫然とではなく、敗因の内奥を深く分析してそれを改善するようにしていってほしいものです。
今回書きたいことは以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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