こんにちは。
前回は、「1日に何時間トレーニングをすれば強くなれるのか?」という問いに対し、ピーターアーツや八巻建志などを引き合いに出して、
「その人が最大限自分の力を出せる時間が、その人にとって必要な時間である」
ということを話しました。
ピーターアーツは1日3時間のトレーニングで、彼の力を最大限出すことができて、K-1グランプリで3度の優勝をすることができました。
かたや、八巻建志は1日に7時間半の稽古をして第6回世界大会(松井派)で優勝することができました。
このように、人によって自分の力を最大限発揮できるトレーニング時間は違いますから、一概に「○時間の稽古をすれば大丈夫だ!」なんていうことは出来ないのです。
しかし、羨ましいですね!
ピーターアーツは、1日に3時間のトレーニングでよかったのですから。
生まれ持っての天性もありますし、彼の192センチという高身長も要因だったのでしょう。
●しかし、同じK-1で活躍したアンディフグは、極真空手の出身で、92年に正道会館に移籍し、戦う舞台を空手からキックボクシングに移しましたが、彼もK-1で96年に優勝しているのです。
★アンディフグ
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彼は努力の人で、空手家時代も稽古につぐ稽古で強くなっていったのです。
稽古前に600本の蹴りをサンドバッグに打ち込み、稽古後も400本を蹴りこんだのです。 そんな努力が実り、87年の第4回全世界空手道選手権大会では、外国人として初めて決勝の舞台に上がったのです。
彼の努力のすさまじさは故大山総裁も一目置いていたようです。
K-1という競技は変われど、その姿勢に変わりはなく、わからないことやできないことがあったらわかったふりやできるふりをしないで、トレーナーに訊きまくり、それをやりこみ、ジムが閉まる直前まで練習に明け暮れていたようです。
その姿勢から鑑みるに、おそらく1日に6時間以上はトレーニングに昂じていたことは間違いありません。
しかし、ピーターアーツは1日に3時間のトレーニングでK-1グランプリで3度の優勝。
かたや、アンディフグは1日に6から7時間のレーニングをしたにもかかわらず、K-1グランプリでは1回の優勝しかしていないのです。
世間知らずな少年であれば、6時間以上トレーニングをしている方が、優勝の回数が多くなるだろうと思いがちですが、実際はそうではないようです。
哀しいが現実です。
でも、そのことに悩んでも仕方ないでしょう。
長時間練習しないと強くなれない人は、このことを知って、 「相手は少時間のトレーニングで強くなれるが、自分はもっとトレーニングをしなくては強くなれないんだから頑張るしかない!」 と割り切る必要があるようです。
●如何に効率よく強くなれるか?
そういった方法を教えてくれ、といわれても誰にも答えようがないでしょう。
1日に2時間とか3時間の稽古で、全日本大会で入賞あるいは優勝した人を私は知ってますが、そういう人はかなりの少数派であることに違いはありません。
そういうタイプでない人は、とにかく練習に打ち込むしかないようです。
子どものころ、格闘技の漫画やアニメを見て、そこに登場するキャラクターのように強くなりたい!と思い、ただがむしゃらになって時間の経つのを忘れて練習する。
そういった、子供のように純真になって打ち込むことによって人生が楽しくなる、そんな空手人生をあなたに送っていただきたいと思います。
如何に効率よく強くなれるか、なんていうことは考えない方がいいでしょう。
今回はこれにて終了いたします。
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ここまでのおつきあいありがとう存じます。
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