こんにちは。
今回は前回の続きをしていきたいと思います。
アンディフグ(スイス)は1日に1000本の蹴りを打ち込み、その成果を発揮し、第4回世界大会で準優勝したということを話しました。
★アンディフグ
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彼の努力の成果を見るには、やはり当時のビデオを見るのが1番です。
それは、第4回世界大会の準々決勝においてです。
対戦相手は、前回の世界大会で4位入賞し、100人組手を完遂したこともあるアデミールコスタ(ブラジル)です。
アンディは最初からかかと落としで威嚇して間合いを計ります。
そして、フットワークで後ろに下がりながら、アデミールが間合いに入ってくるところを左前蹴りで突き放して、自分の間合いを作って、ひるんだところを右下段蹴りを出したり、右の突きで間合いを作って右下段蹴りを出したり、左下段を出すふりをして相手が片足になったところに右下段蹴りを出してダメージを蓄積させて、ついに技ありを取ります。
また、それからも、左横蹴りを出して相手をつきはなして間合いをとり、またフットワークで後ろに下がりながら機をみて右下段をぶっぱなしてダメージを蓄積させます。
また、間合いを取る際に、左足でかかと落としをだして間合いを取ったり、左後ろ回し蹴りを出して距離をとってひるんだところに、右下段蹴りを出してアデミールの上体が下にグッと落ちて2度の技あり。
これで合わせ一本勝ちでした。
前回の世界大会で4位入賞し、100人組手を完遂した、外国人優勝候補最右翼のアデミールから合わせ一本勝ちをするとは…。
会場にいた観客の誰もが驚愕の思いに駆られたことでしょう!
このままアンディの快進撃は続き、次の準決勝では、前年の全日本大会で準優勝した増田章を延長2回の末、判定勝ちしました。
その試合の模様を見ると、増田選手の足が、アンディの強烈な下段蹴りで棒立ち状態になっているのが明白です。
増田章
日本の最右翼の意地でなんとか気合いで立っているのがわかります。
次の決勝では、日本の松井章圭(現極真会館松井派館長)と戦い、延長2回の末、惜敗したのは有名な話です。
●注目すべきは、アンディの稽古の姿勢です!
対アデミール戦においても、対増田戦でも、決勝でもアンディは左の蹴りを多用しているのです。
しかも回し蹴りだけでなく、前蹴りや後ろ回し蹴りや横蹴りやかかと落としなど、難しい技を、自分の効き手でない逆の足で放っているのです。
前蹴りにしても、自分の効き手のほうの足で放つのは難しいものです。
ましてや逆の足ともなれば、もっと難しいものです。
こういった技は個別に何百何千と蹴りこまなければモノにできないのです。
前蹴りは、自分の間合いを取るのに非常に有効な技です。
受けるのも難しいですから。
ですが、しかし何百何千と練習を重ねなければ放てるものではないのです。
しかしアンディは悠然と放っているのです。
しかも、トーナメントを勝ち上がっていけばいくほど相手は強くなっていくものですから、そんな難しい技を、強い相手に対して悠然と出せるということは、アンディはかなり練習を重ねてきたんだろうな、とものすごく感心せざるを得ませんでした。
相手が強くなればなるほど、どうしても自分の自己防衛本能が働き、自分の効き手のほうの手や足の技が中心に出てしまうものです。
あなたもそのことは自覚しているはずです。
しかし、アンディは逆のほうの足で技を放っている。
前蹴りのみならず、後ろ回し蹴りやかかと落としや横蹴りなどの難しい技を、トーナメントの上位を競う場で悠然と出しているから感心せざるを得ません!
しかも、世界の頂上対決を競う決勝の、しかも延長2回でも左上段回し蹴りや左上段後ろ回し蹴りを悠然と放っているので感心を通り越して、ため息が出てしまいます。
しかも、アンディは当時23歳という若さでこれだけのことをなしているから凄いです!
前のブログでも話しましたが、アンディは、とことんまで練習をこなし、わからないことや出来ないことがあったら、わかっているふりや出来るふりをしないで、トレーナーに訊きまくり、それでわかったことはやりこんでモノにしていったようです。
ジムが閉まる直前まで。
1日の練習時間は7時間は当たり前だったでしょう。
それで世界大会で準優勝し、K-1グランプリでも空手家出身の選手で唯一優勝できたのでしょう。
こういう姿勢には大いに学ぶべきものがあります。
参考にしましょう!
●参考商材!
↓
http://karate-rush.info/index.html
では今回はこれにて終了します。
失礼いたします。
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