これまで新極真会の全日本大会のリポートとそれについての内奥を書きてきましたが、ならば極真会館(松井派)についても書かなくてはならないでしょう。
ニュースによれば、上田幹雄が優勝したとのことで拍手を送りたいですね。
ベスト4は、優勝から3位まで日本人で、その他ベスト5位から8位までは3人の外国人が入賞したようです。
前回の世界大会の前哨戦の全日本大会では、ロシア人が優勝し、次の年の世界大会が危ぶまれ、その危機感通り、またも外国人が優勝してしまったのですね。
しかし2年前の全日本大会から、ずっと日本人が優勝してきたので、それほどの危機感はないし、今度こそ日本人が世界大会で優勝できるのではとの期待がかかっているでしょう。
しかし、私としてはもう松井派には関心がほとんどないのですね。
2年前から、大幅なルールが改訂されて、上段蹴りが当たり、そこで決めのポーズを取れば、それで技ありになるというルールに変わったのですね。
また、相手を転倒させて、そこで決めのポーズを取れば、これも技ありになるというルールになってしまったのですね。
「これでは、一撃必殺を標榜してきた極真空手の理念を歪めるもの以外何物でもない」という思いをもった人も多いでしょう。
また「これでは相手を攻撃で効かすのではなく、ポイントを取ろうとすることに意識が最初にありきになり、フルコンタクト空手ではない」という思いを持った人も多いでしょう。
そこに関しては私はわかりません。
今の松井派のルールで試合をしたことのない私としては、以前のルールより体力がないとだめなのかどうか、今の方が勝つのは至難なのかどうかは判断のしようがないです。
でも、試合を観賞する限り、「つまらないな!」というのが正直なところでしょう。
ちょこっと当てて、すぐに決めをとれば技ありなんていう試合をみていては。
これは新極真会の試合を見て、相当興奮度が違うのがわかるでしょう。
やはり新極真会の試合のほうがみていて全然興奮する、というのが正直なところです。 しかし、比較するともう違う流派のようですね。
同じ極真空手をしている団体なのに、ルールが違うために、他の流派のようです。
今の松井派のルールに関して批判している人は多いですね。
空手の理念を歪めるルールだというような論調が目立ちます。
このルールに改訂される前に、松井派に所属していた中村誠師範は、松井派を除名になった後、極真会館中村道場を設立しましたが、その時、また以前のルールに戻して大会を開催しています。
その方が正しいでしょう。 戻した中村誠師範に敬意を表します。
右が中村誠師範
このようなルールで勝っても私としては嬉しくないんじゃないかという気がします。
それに、ここ3回全日本大会では、日本人がベスト3を独占していますし、そのことで、来年の世界大会でも日本人が優勝できるのではないかと思います。
これまで3回連続して外国人が優勝していますから、今度こそはと期待している人も多いでしょうがし、実際日本人が優勝したとしても、私は歓喜にむせぶことはないだろうなと思います。
このルールで勝ったって、嬉しくもないし、ああそうなの…というくらいで終わってしまうのではないかと思いますね。
続きは次回に譲ります。