こんばんは。 このページに来てくださり感謝します。
どうぞ最後まで読んでいただきたいと思います。
前回に続き、今回の松井派の世界大会について話していきたいと思います。
一昨年の全日本大会においてロシアのダルメンサドボカソフに優勝をさらわれ、その時に決勝で敗れたのが荒田昇毅選手でした。
荒田昇毅
この人のデビューは非常に衝撃的で、私自身も非常に注目せざるを得ませんでした。
5年前の全日本ウェイト制において、茶帯ながら重量級で優勝し、同じ年に『オールアメリカン大会』に出場し、その時にロシアのレチクルバノフ、そして現役世界大会優勝者のエウェルトンテイシェイラ(ブラジル)にまで勝って3位に入賞するのです!
『オールアメリカン大会』でエウェルトンテイシェイラに勝つ
若い、しかも茶帯の日本人が現役世界大会優勝者に勝つとは…次の世界大会は日本人が優勝できるのでは?
と、期待した人も大勢いたのではないでしょうか?
しかし荒田選手の凄いところは、自分よりもキャリアで圧倒的にまさる人間にもものともせずにかかっていくところですね。
茶帯でウェイト制で優勝した時も、準決勝で無差別級全日本大会で2回優勝した内田義晃に勝ち、決勝では無差別級全日本大会で1回優勝したことがある谷口誠に勝っての優勝でした。
これは誰しも驚くほどのMVPモノの偉業ではないでしょうか?
数見肇と同じかそれ以上のすごさではないでしょうか?
数見肇は、20歳でデビューし、3回戦で前年の世界大会で準優勝した増田章を延長2回の後、試し割り判定で下し、次は世界大会に出場した三明広幸を延長2回判定で下し、準々決勝では前年の世界大会6位の石井豊を判定で下し、準決勝では同じく7位の七戸康博をくだしての決勝進出でした。
惜しくも決勝では敗れて準優勝に終わってしまいましたが、世界大会上位入賞者3人をくだしての準優勝は素晴らしいでしょう。
それから以後の数見選手の活躍はここで書くまでもないですが、荒田選手はそれ以上の活躍ぶりだったのが、わかるのではないでしょうか?
2人の全日本大会優勝者をくだし、世界大会優勝者をもくだしたのですから。
その同じ年におこなわれた全日本大会が、荒田選手にとっての試金石的な大会でした。
その時もすごかったです。
2回戦で全日本重量級で優勝経験のある近藤博和をくだし、4回戦で前々回の全日本大会で準優勝したことのあるザハリダミヤノフ(今回の世界大会優勝者)を判定で下して見事ベスト8入りするのでした。
ザハリダミヤノフに競り勝つ
しかし、次の準々決勝で足技のスペシャリストである森善十郎と対戦し強い突きと、変則的な足技とヒットアンドアウェイ戦法に翻弄され、最後には下段蹴りで効かされてあえなく敗退しました。
森善十郎
それでも、初出場でここまできたのですから非常に天晴でした。
ここまで活躍すれば、次の世代を背負う人材として期待も掛けられたでしょう。
しかし次の年の世界大会においてはベスト16どまり。
次の年の全日本大会では惜しくも3位。
そのまた次の年には世界ウェイト制では重量級で優勝しました。
そして次の年の全日本大会では、ロシア人のダルメン選手に決勝で負けて準優勝に終わってしまいました。
ダルメンに敗れる
しかし、日本選手の中では実績で一番まさる人間でしたから、日本のエースになり、2015年の世界大会では一番期待がかけられていたのは間違いありませんでした。
しかし結果は…準々決勝でロシアのキリルコチュネフに粘られて、体重判定で10キロ以上の差があり、重い荒田選手が負けてしまいました。
そして8位で終わってしまいました。
そして、日本人では上田幹雄が6位に入賞しただけで終わりました。
前々回は日本人選手で入賞は1人、前回も1人ということを考えれば、2人に上昇したのですからそこは素直に喜ばなくてはいけないようです。
そして優勝は、荒田選手が準優勝した時にベスト16で終わったザハリダミヤノフ…皮肉ですね、実績では断然に劣る人間、しかも1度勝った事のある人間が優勝をさらって、自分は8位で終わってしまったのですから。
真ん中が優勝したダミヤノフ選手
しかし、今回の松井派の世界大会はハードディスクに録画して観ていますが、最終日のベスト8をかけての対戦で、日本人がバタバタとまけていくところをみると、悔しくてならなくなります。
無念で、違うハードディスクの番組に変えてしまいます!
その内容については次回にお話ししたいと思います。
その際に、今後の松井派の世界大会の総論的な話をしていきたいと思います。
今回はこれにて失礼いたします。
これにて失礼いたします。
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