こんにちは。
このブログを読んでいただき感謝します。
さて前回は、突拍子もない技がなくてもいいということを話しました。
その関連で、「前蹴りの受けの練習をみっちりしないと相手のペースに引き込まれる」ということを話しましたので、今回は、
「前蹴りの重要性」
について話したいと思います。
これまでのチャンピオンは、共通して前蹴りがうまかったです。
中村誠、松井章圭、緑健児、八巻建志、フランシスコフィリォ、木山仁といった世界チャンピオンに共通するのは、前蹴りがうまいということです。
やはり、前蹴りというのは、回し蹴りとは違って、受けずに前に出るとカウンターでもらってしまうと致命傷になります。
回し蹴りならば技をもらいながら相手の間合いに入ってもそんなにダメージになることはないですが、前蹴りはそうはなりません。
しかし、回し蹴りならば技量の差はあっても誰でも蹴れるのです。
しかし、前蹴りに関しては、個別に練習しなくては蹴れないのです。
ですから、自分には蹴れないと思ったら、合同稽古が終わってから、大勢の人間が帰宅するのを横目に見ながらも、毅然とした態度で、自主トレに打ち込んでいかなくてはいけません。
とにかく何千本も蹴りまくる。
こういう姿勢が人を強くするのです。
そしてスパーリングの時に試すのです。
どういう攻撃の後に出すと有効なのか?
相手がどういう攻撃をした後に出すと有効なのか?
右と左どっちがより有効か?
こういったことは人によって千差万別ですから、自分がどういうようにすればいいかを見極めていかなくてはなりません。
以前に、「私は左でかかと落としを出すと、うまく捌かれて反撃されてしまった。しかし、右で出すとどういうわけか相手は受けづらそうにしてのけぞるようになったので私のかかと落としは右を中心にするようにした。」ということを書きました。
そうなのです。
同じ技であっても、人によってどちらがいいか等は違うのです。
ですから空手のように個人競技は、「自分がどのようにすればいいかを研究する競技」でもあるということを忘れないでほしいのです。
前蹴りに関するエピソードを話しましょう。
1998年夏の極真会館松井派のウェイト制大会軽量級で、山陰支部から茶帯で参加した長尾博介選手に首都圏の有力選手たちがのまれていきました。
長尾選手は、湖山支部長の指導のもと、とにかく前蹴りを練習してきたのです。
接近戦のもみ合いの中で、チョコンチョコンと左右の前蹴りが出され、その前蹴りが入るたびに相手の選手は効いていき、失速していき負けてしまいました。
当時は首都圏の選手が有力視されていて、山陰支部の選手がここまでやるとは思わなかったでしょう。
回し蹴りならば技をもらいながら相手の間合いに入ってもそんなにダメージになることはないですが、前蹴りはそうはならない、ということがわかりますね。
やはり前蹴りの受けも、個別に練習しておかないとやはり受けれないのです。
そのために私は自主トレの時間に、人を捕まえて、前蹴りを出してもらい、それを受ける練習をよくしました。
そしてその練習をしてもらったお礼に、ジュース1本をおごる。
そして、友情を深める…いい光景ですね!
このように、前蹴りは個別に練習しなければ受けれないということですから、それくらい厄介なのです。
ですから前蹴りを蹴れるようになることは、非常に自分にとって有利になるのがわかると思います。
前蹴りの練習をしましょう!
今回はこれにて失礼いたします。
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今回はこれにて失礼いたします。
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