こんにちは。
前回は前蹴りのトリッキーな防御の仕方を話しました。
あれは非常に参考になると思いますので、是非ともスパーリングで試すようにしてくださいませ。
自分の意志とは無関係にできるようになればしめたものです!
さて今回は、前蹴りができる人間に対してのスタンスで一番大事なことを話します。
前蹴りができる人間には、自己防衛本能が働いて、どうしてもその前蹴りを防御することばかりに意識がいってしまいます。
そして、相手の中段ばかり見るようになってしまうのですね。
すると、前蹴りを受けようと思ったら、実はそれは上段蹴りで、あえなく受け損ない、非常に審判に印象が悪くなってしまい、あえなく敗退…なんてことになったりします。
前蹴りのみならず、上段蹴りの場合でもそうですね!
上段が切れる人に対戦して、上段の防御をすることばかり考えて、「上段蹴りが来た!」と思って腕を上げたら実は中段蹴りで、その蹴りをボディにもらい、技ありを取られてしまった。
そんなこともあるのです。
そうならないためにはどうすればいいか、を話したいと思います。
2002年、極真会館松井派の全日本大会の準々決勝において歴戦の勇士である数見肇選手は、関西のエースである住谷統選手と対戦しました。
住谷統選手は前蹴りの名手で、畳みかけるようにして前蹴りを放ち、それまでにも関東の猛者たちがが多く犠牲になりました。
しかし、相手は数見肇選手。
これまで全日本大会で4回優勝し、世界大会でも2回準優勝した選手です。
数見選手は、相手の特技を熟知し、前回話したように、「前蹴りが得意な人間に対しては、通常よりガードを内側に縮めて、背中も猫背気味に前かがみにな」って相手の出方をうかがいます。
相手に合わせてとっさにこういう行動に出れるところが稽古をおろそかにせず、しかもできないと思ったところは自主トレをこなしてできるようにするという数見選手の感服すべきところです。
それで、思うように住谷選手は前蹴りを出せずにあぐねています。
うまく前蹴りを捌かれて、とっさに数見選手十八番の下段蹴りが飛んできます。
そうしたら間合いに住谷選手は入っていけず、それどころか下段蹴りをいくつももらい、それどころか前蹴りも出せなくなり、いつしか前蹴りを出す出さないのことでなくなり、いつの間にか数見選手の下段蹴りのほうばかりに意識が行くようになってしまい、本戦終了。
数見選手の大差判定勝ちでした。
こういった事例からわかるように、「前蹴りや上段蹴りのようなもらったら致命的な技をもっている選手に対しては、意識を防御することに最優先にするのではなく、相手の技を凌駕するような技を自分が身に着けること」が一番大事であるということです。
いろんな試合のビデオを見ることで大事なのは、こういった理論を検証し確認することにあるはずです。
「いいなあ」と思ったコンビネーションを真似することも大事ですが、それだけではだめです。
相手が上段蹴りが切れて、自分にはそれ以上の上段の技がなく、しかも他の技の威力でも負けているのであれば、もう自分の負けと思たほうがいいでしょう。
相手の技に対する防御ばかりに意識がいってしまい、自分の技が出せなくなり、いつしか自分の間合いが作れなくなってしまいますからね。
参考になりましたでしょうか?
今回はこれにて失礼します。
★今回の理論になったかたは以下の商材は必ずあなたの空手人生に参考になるはずです。
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