こんにちは、今回もお世話になります。
前回は、 「城南支部の教えない主義」について講義しました。
今回もその関連でお話をしたいと思います。
城南支部の廣重毅師範は、極真会館という名に変わるより前の、 「大山道場」の頃からの古参の人でした。
そこでは、今のようにマニュアルは蔓延していなく、基本稽古での構え方、握り方、出し方等の細かい事に関しては一切教えず、わからない人は、先輩のしているさまを見よう見まねで習得していくのが当たり前でした。
わからなかったら自主トレの時間に先輩や指導員に訊いて、行動し、体に染み込ませる…こういうことを繰り返して強くなっていくのが当たり前でした。
訊こうともしないで、出来ないまま帰宅してしまう人は強くはなれない…これが大山道場時代から受け継がれる思想であったようです。
確かにそういう面はあります。
本当に強くなりたい人は、訊きに来る…当然のことですね。
しかし、型すらもまるで教えずに、ぶっつけ本番でやらされるのですから驚きでした。
●また、基本稽古だけでは本当に強くはなれないのが、当たり前なのですから、みんなで一緒にこなす合同稽古が終わった後に、自主トレをこなすのが当然であるならば、上の帯の人は、積極的に自主トレをこなしていくことを率先して、手本として後輩に見せなくてはいけませんね。
そういう姿勢を見せなければ、後輩は、 「自主トレをしないのが当たり前ならば、自分が強くなれないのは、合同稽古内で全部出来なくてはいけない。全部自分は出来ていない…なら自分は空手の資質がないんだ。」という誤解を与えかねませんからね。
そこを、上の帯の人は注意しましょう。
城南支部の名物の「朝練」ですが、この稽古には黒帯や茶帯、しかも廣重師範が許可を与えた人間しか参加できませんでした。
そういった人たちだけが参加するトレーニングですから、かなりきついことが予想されます。
ましてやスパーリングの時間は壮絶だったのではと思われて仕方ありません。
この稽古は通常1日に3時間はしていたそうです。
試合前ともなれば、5時間は当たり前だったようです。
そんな超キツイ稽古の後でも、緑健児、八巻建志、数見肇、高久昌義といった全日本、全世界クラスの強豪たちは、1時間以上の自主トレをこなしていたようです。
緑健児 八巻建志 数見肇
もう驚愕…としかいいようがありません。
完全に脱帽です!
こういった強豪たちは、技の1つ1つを稽古時間内で教えてもらって習得したのではないようです。
前までのブログにも書きましたように、城南支部では、基本稽古と移動稽古しか教えません。
試合用の構えから繰り出す技は別途、自主トレ時間に自分で習得していかなくてはいけません。
城南支部の選手、特に数見肇選手は、オーソドックスな構えからの左ジャブを得意とし、この速くて強いジャブを選手のほとんどは試合開始と同時に胸元にもらい、直後に右下段を打たれる、というパターンが多数散見されました
その左ジャブは、基本稽古とは違い、出す時に腰をグンっと入れなくては効きません。
その試合用の打ちこみを何百、何千回とミットに打ち込んでようやくモノになるのです。
それを合同稽古内で教わってモノにしたのではなく、自主トレでモノにしたというから驚きです。
数見選手の技はどれも腰が入っていて壮麗です。
見ていて非常にカッコいいのと同様に、彼の試合前のシャドーでも非常にパワフルで、これが自分の身体にクリーンヒットしたら…ゾーっとなるほどの壮絶ぶりでした。
でも、その技のほとんどを稽古内でなく、自主トレでモノにしたというのですから驚きです。
それくらい、自主的な態度が、本当に強くなるためには必要である、ということですね。
ならば、自主トレだけでいいのか?
という疑問が湧くと思いますが、そうではありません!
そのことについては、次回に講義していきたいと思います。
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今回はこれにて終了いたします。
失礼いたします。