『人や自分が上手くいかなかったらこうすべし?』

こんにちは。 ついに年が明けましたね。

今年も、あなたの空手人生を実りあるものにしていっていただきたいブログを今回も書きたいと思います。

さっそくですが、木村靖彦という人を知っているでしょうか?

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    木村靖彦

いわずと知れたこの人は、極真会館松井派世界大会第7回、第8回と連続で6位に入賞した人です。

この人が、3度勝てなかった人を知っていますでしょうか?

誰でしょう?

答えは、志田清之です。

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     志田清之

この人に木村選手3度勝てなかったのです。

2回はウェイト制で、1回は世界ウェイト制選抜で計3回敗れたのです。

驚きでしょう?

2人が対戦した96年ウェイト制直後におこなわれた全日本大会で2人はともに途中敗退してしまうのです。

そしてそれから2年後に3度目の対戦がおこなわれたのですが、その際は、重量級決勝で対戦し、延長1回で志田選手3度目の対戦を制するのです。

しかし、この後の全日本大会で差がついてしまうのです。

2人とも順調に4回戦にまで勝ち上がるのですが、木村選手は対戦相手が軽量級であったこともあり、手堅く中段蹴りで一本勝ちを収めベスト8入りし世界大会の切符を手に入れるのですが、かたや志田選手は、4回戦で対戦したのは、それから4年後に日本のエースになり世界大会でも優勝する木山仁選手でした。

その木山選手に僅差で判定負けし、世界大会の切符を一歩手前で逃してしまうのです。

それから半年後におこなわれた全日本ウェイト制に出場し、志田選手優勝し、ようやく世界大会出場の切符を手に入れるのです。

それから5か月後の世界大会において、初戦2回戦を固い動きで制して3回戦に進みますが、3回戦であのアレキサンダーピッチュクノフ(ロシア)との対戦するのでした。

ピチュクノフ
アレキサンダーピッチュクノフ

この選手が、こんにちのロシア旋風のきっかけをつくるのですが、この大会では世界中の強豪をどんどん降して結果的に3位に入賞するのです。

そのピッチュクノフ2メートルに迫る長身ということもあり、なかなか志田選手はペースを作ることができずにいました。

志田選手は、これまでに膝蹴りからすぐさま下段につなげるコンビネーションを得意としていたのですが、身長で圧倒的に劣るピッチュクノフ選手には有効打が打てずにいました。

自分より身長で勝る相手には膝蹴りはタブーです。

膝蹴りは、背で劣る相手には有効打が打てるどころか相手に攻撃のチャンスを与えてしまうのですね。

ピッチュクノフ選手は、あの田村悦宏選手をして、「あんな強いパンチを食らったのは初めてだ!」と言わしめるほどのハードパンチを持っている選手でした。

そのパンチで徐々にボディが効き始め、志田選手はどんどん劣勢に追い込まれるのです。

そして延長1回で志田選手は惨敗し3回戦敗退で終わりました。

かたや木村靖彦選手は、緒戦1回戦と2回戦ともに中段蹴りによる技ありや一本勝ちで手堅く勝っていきました。 ベスト8をかけた5回戦では、相手が4回戦で延長の末の接戦で勝ってきたということもあり、満身創痍で、木村選手は快調に下段蹴りで一本勝ちを収め、またもベスト8入りするのです。

そして次の年の全日本大会において、志田木村両選手が出場します。

かつて3度勝った木村選手が、昨年の世界大会でベスト8入りしたこともあり、俄然優勝候補に挙げられていましたが、志田選手はその候補に入ってなかったのでした。

両選手はともに順調に1,2回戦を勝ち上がりましたが、岐路は3回戦に訪れました。

木村選手は、順調にこれを制しますが、志田選手は思わぬ伏兵に足元をすくわれるのです。

相手は池田雅人選手でした。

池田選手は、この年から5年前の世界大会の前のウェイト制で、初出場ながら中量級で準優勝し、世界大会に出場するというまさにシンデレラボーイぶりを発揮するのですが、それから後は低迷していたのは否めませんでした。

しかし、この全日本大会の前のロシア大会に出場し、「突きの強さの向上に必要性を感じ」て、突きの威力の向上をさせ、この大会に臨み志田選手と対戦するのです。

その威力の向上が功を奏し、その突きの威力に対抗できず、志田選手はズルズルと後退するのです。 その強烈な突きからの下段も強力で、志田選手はそれを食らうと体をくの字に曲げて後退します。

またずるずると後退するだけで志田選手は、圧倒的な大差で判定負けするのです。

池田選手は、そのまま快進撃を続け、ベスト8入りするのです。

この大会で、突きの威力の向上によって新境地を開拓するのですが、その突きの威力に対抗するには、自分にもそれ相応の強い突きがなければ勝てるわけはないのです。

その突きが来た時に、横にずれたり、カウンターを合わせても、対処療法でしかなく、勝ちを引き込むことはできないのは言うまでもないのです。

その池田選手が、5回戦で対戦したのは、志田選手が3度勝った木村選手でした。

その木村選手に何もできないまま、池田選手は敗退するのです。

池田選手の突きも突破口にはなりませんでした。

木村選手といえば、あの下段蹴りや中段蹴りで有名で雑誌でも取り上げられていましたが、それだけに視点を集めてもいけませんね。

それは危険です。


やはりあの池田選手のあの強烈な突きに対抗できたということは、それ相応の否それ以上の強烈な突きがあったからこそ木村選手は対池田戦を制することができたのですね。

強烈な突きを持った相手に蹴りだけで制することはできた話ではないのです。 技全般の強化に努めたから、木村選手は勝ち上がることができたのです。

この志田選手の敗退について、その師匠の廣重師範は、稽古不足だったといいます。

全日本大会への出場レベルの関東の選手たちを集める合同稽古において、全日本大会2か月前において、志田選手はスタミナトレーニングにおいてハアハアいっていた。

しかし木村選手は毅然としていたというのです。

「これでは志田は途中敗退だ。」とわかったと廣重師範はいいます。

練習不足だったのです。

これはやはり前年の世界大会で木村選手6位入賞、しかし志田選手は3回戦敗退。

この差がやはり練習に向かわせるテンションの差になってしまったのでしょう。

やはり入賞したのとしないのではテンションの上がり方が違うのは誰しもわかるでしょう。

「なんで俺が3回勝った相手があんなに活躍しているのに、俺は勝てないんだ!」志田選手は思ったことでしょう。

その気持ちは痛いほどわかりますが、その精神的な気持ちについては、自分のいい部分について意識を向けて、

「自分はこういういい部分があるんだ!

自分はああいういい部分があるんだ!

だからめげずに頑張るぞ!」

と意気を上げて稽古に励んでいくしかないのですね。

自分が勝てなかったことについて意識を向けすぎると、やはり気持ちが暗くなって、陰鬱になり、悪い思いが頭を徘徊して、行動を悪いほうへ向かわせてしまうのです。

自分が3たび勝った木村選手が今度は全日本大会準優勝し、志田選手はどのような気持ちになったのでしょうか。

こういうマニアックな情報については詳しいので、私が志田選手の先輩や同僚なら、

「君が3回勝った木村があれだけ行けたんだ。

木村よりも優っている部分があったから3回勝てたんだ。

その優れている部分を意識して自信につなげて稽古しろ。

そうすれば今度は木村より上位にいくこともできるはずだから頑張れ!」

といったでしょう。

そして、突きの威力で負けていたことを指摘し、より強く突きを強化することをアドバイスしたでしょう。

しかし、この敗戦を最後に志田選手は選手を引退してしまうのです。

哀しいことですが。

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世界大会で活躍する木村靖彦

木村選手
志田選手は、歴史を俯瞰するとやはり運が木村選手に向いていた、ということも言えますね。

ベスト8入りする岐路になる試合を見ると、木村選手は相手が軽量級の選手であったり、また別の場合は、その前でかなり負傷していた選手ということもありました。

しかし、志田選手の場合は、相手がのちに全日本のエースになる選手だったり、その大会で上位に入賞する選手だったりと運があまり良くなかったのです。

ここを読むと、「その運を自分のためにいかすのも実力のうちだ!」という反論を受けそうですがその通りですね。

トーナメントの組み合わせが悪かったからということによって、志田選手がベスト8入りできるわけもありません。

でも、運を引き込むことなく途中敗退してしまった場合には、やはりこういう本人の特徴などについて構造的に明らかにしてあげて、励ます必要もあることは反論を待たないでしょう?

また、自分がそうなったときにもそういう作業は必要ではないでしょうか?

そのことの重要性を指摘したのです。

自分がかつて勝った人が入賞したが自分は途中で敗退してしまった。

そういう場合は、

「あの人に勝ったことがあるんだ、だから自分にもそういうことが可能なはずだ。

だからめげずに頑張ろう!」

という気概を持つことが大切なのは間違いないでしょう。

それだけでなく、

「スパーリングで効かしたことがあるんだ。

自分にはそういう部分があるんだ。

めげずに頑張ろう!」

こんな考えがあってもいいでしょう。

志田は負け続けだ。もうだめだ!」

とは私は考えなかったのですが、志田選手は残念ながら…。

言いたいことは敗退したときに短絡的な考えはせずに、深く掘り下げて分析し頑張りましょうということです。

指導員や先輩なら、そういう行為をして励ませということです。

敗退したことについてなじるなんていうのは論外です。

参考にしてくださいませ。

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今回はこれにて失礼いたします。

ありがとうございました。

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