こんにちは。
今日も頑張っていきましょう。
今回は、前回の話の続きをしていきましょう。
前蹴りや上段蹴りの得意な人と対峙するとどうしても、その技にばかり注意がいってしまい、その技の対処をすることばかりになってしまい、自分の攻撃ができなくなってしまう。
そうならないためには、 「そういった相手の技以上に自分に得意な技を持つ必要がある!」 ということを話しました。
相手が上段が得意であるとすれば、その上段以上の上段蹴りができていると、相手はその技にばかり意識がいってしまい、ひいては自分のペースで試合ができるようになる、ということですね。
その好例の試合について話しましょう。
こんにちの極真空手はロシアの勢いが凄いです!
松井派の今回の世界大会でも前回の世界大会でも、ベスト8に4人の入賞者が出ています。
ここまで凄い例は史上なかったですね。
その発端は、第7回世界大会にさかのぼるでしょう。
この時に、ロシア出身20歳の茶帯のアレクサンダーピッチクノフが3位に入賞しました。
ロシア人が入賞するのは初めてのことだったのですね。
そのことについて、当時松井派の最高顧問であった盧山初雄師範の言葉が印象に残っています。
「これは、他のロシア選手に与える影響は大きく、「オレたちもやってやるぞ」という意識を持つでしょう。ロシア人は格闘民族というか、元来、闘うことが好きな民族で、彼らが自信を持ってしまったらブラジルどころではない。組織力と選手の層の厚みから近い将来、ロシアの時代が来るのは間違いないといえるでしょう」
と仰ってました。
しかし私は、
「へえ、しかしそんなことないでしょう。 確かにロシア人は体も大きく筋肉も隆々としている。 しかしいかんせん技が粗削りだし、延長戦に弱い。 しかも相手がラッシュしてきたら彼らは精神的にあきらめてしまう。 たまたまピッチクノフが強かっただけでしょう。 それだけで、ロシア全体が強くなるなんてありえない!」
そう思っていましたが、その後の結果を見ると、やはり盧山師範の言っていたことが正しかったようです。
その世界大会の2年後におこなわれた、第2回世界ウェイト制大会においてロシア人選手の急激なレベルアップを多くの日本人が目の当たりにすることになりました。
その急先鋒は、軽重量級のセルゲイオシポフでしょう。
セルゲイオシポフ
アレクサンダーピッチクノフが世界大会で3位になったときに残したコメントが以下でした。
アレクサンダーピッチクノフ
「私はロシアでは弱いほうです。 今度は強い人たちと一緒に世界大会に来ます!」
この言葉も、盧山師範の言葉と同様に信じれなかったですが、これも本当のことでした。
その強い人とはまさにこのセルゲイオシポフのことだったのです。
2回戦が彼にとっての緒戦でしたが、その時からそのすごさを見ることになりました。
その緒戦で対戦したのはその年の全日本ウェイト制軽重量級で優勝した池田祥規選手でしたが、その戦いは一方的に攻め立てオシポフ選手の判定勝ち。
準々決勝も準決勝も対日本人対決となりましたが、いずれも上段蹴りの技ありを取り判定勝ちするのです。
その上段蹴りがまさに脅威で、非常に速く、モーションが小さいので相手は察知できないのですね。
倒されて、気が付いたら「あれっ、いつもらってたの?」という感じでした。
「察知不能、氷のハイキック」
などと形容されて当たり前の技でした。
オシポフの蹴り
この試合を見たときに、「ここまでロシアのレベルは高いか!!」と驚愕の思いに駆られたものです。
いや高すぎです。
対日本人対戦を3つも難なくクリアしてしまうのですから…。
そんな氷のハイキックを見せたオシポフですが、次の決勝戦で松井派の日本人選手団の監督を務める木山仁師範が見事破って見せてくれました。
その詳細は次回に話しましょう。
次回をお楽しみに!
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