今、日本は80年代のような栄華を極めた時代は去ってしまいましたが、今も裕福な国であることに違いはありません。
巷には多くの娯楽があり、グルメは数え切らないほど多数の種類があり、消費財はネットから検索してすぐになんでも買えます。
娯楽施設やレジャーもいろんな種類がありますし、ちょっと我慢してお金をためれば誰でもそういうものに嗜むことができます。
こういう豊かさを享受するのは大いに結構ですし、すべきでしょう。
しかし、私が提唱したいのは、そういうのを我慢して、30歳くらいまでの期間はハングリーに生きてはどうですか?ということを言いたいのです。
寒いならばどうすれば、それを克服するためにはどうすればいいかを考える。
すると体をちょっと3分間くらいジョギングなどで動かすとすぐに暖まり、エアコンがほしくてたまらなかったさっきの自分が信じれなくなるほどです。
また、私は某定食屋でバイトしたことがありましたが、そこはご飯お替り自由の店でした。
お昼には大勢のお客さんが来て、せわしく給仕している時にお客さんから「お替わりください!」などといわれて茶碗を差し出されると腸が煮えくり返るような気分になりました(苦笑)
「こっちは忙しんだ、それがわからねえのかバカヤローっ!!」と叫びたくなりますがそんなこといったら大変です(苦笑)
その時、私は新規のお客さんに「いらっしゃいませーっ!!」と大声で叫んでいました。
そうするとそのストレスがなくなるのがわかりました。
その方が、新規のお客さんにも好印象になるのですね。
ストレスも発散し、新規のお客さんにも好印象になる。
一挙両得ですね。
また、派遣労働のバイトなどをしていた時に不思議と思ったのが、いやな現場、いやな人と遭遇したら、事務所に言って「あそこの現場に自分を行かさないでください」といって避難する人がいかに多いかということに私は驚いたのですね。
いやなことがあったら自分を強くする好機だ、という発想がどうしてできないのかな、ということをすぐに思ってしまいました。
いやな人、例えば人を貶すことしか能がない人と一緒になったら、「自分はこういう人には絶対にならないぞ!」という具体的な感情を学ぶことができるのです。
しかし、それを体感しないでいたら、この先、他の人にそういう嫌なことを知らぬうちにしてしまう可能性もあるのです。
つらい嫌な時間を過ごすだけと思ったら大間違いです。
最高の好機なのです。
その嫌な奴がかかってきたら中段蹴りを叩きこんでのばしてやればいいのです(笑)
ちょっとしたストレスは自分を強くするための良薬である。
そういう精神的な転換をしてほしいと思います。
こういった経験を積み、それを自分の子にもその知恵を教える。
具体的な経験に支えられた人の言葉ほど人の心に響くものはないのです。
そういう事が言えるようになるためには30歳くらいまで、経済的に裕福な生活を我慢してからでもいいのではないですか、ということです。
こと経済的に貧しすぎてもいけませんが、ハングリーな精神を持っていた方がいいのです。
ことは空手でも同様です。
それは近年の世界大会の入賞者をみれば明かでしょう。
2011年の世界大会入賞者は以下です。
極真会館(松井派) ()は入賞者数
ロシア (4人) 旧社会主義国
ウクライナ(1人) 旧社会主義国
ブルガリア(1人) 旧社会主義国
ブラジル(1人) 資本主義国
日本(1人) 資本主義国
新極真会
ロシア (3人) 旧社会主義国
リトアニア(1人) 旧社会主義国
デンマーク(1人) 資本主義国
日本(3人) 資本主義国
では2015年の世界大会を見てみましょう。
極真会館(松井派)
ロシア(4人) 旧社会主義国
ブルガリア(1人) 旧社会主義国
フランス(1人) 資本主義国
日本(2人) 資本主義国
新極真会
ロシア(1人) 旧社会主義国
リトアニア(2人) 旧社会主義国
ポーランド(1人) 旧社会主義国
日本(4人) 資本主義国
このように極真会館(松井派)でも新極真会でも旧社会主義国出身の国に押されているか、あるいは五分五分かがわかるでしょう。
旧社会主義国はやはり社会主義経済制度の失敗の残滓があり、やはり裕福でない国が多いですね。
こういう事実をもってしても、やはりあまりに裕福すぎると精神に悪いのみか、格闘技においても弱体化するということを心しておいた方がいいでしょう。
ちょっとくらい貧しい方がいいのでしょうか。
そうならないために、指導する側もされる側も、そういう事実を頭に入れておいて、これからの行動を律しておいた方がいいでしょう。
それは生活の知恵にも通じることでもあるからです。
たとえば、寒さに耐えれる人間を作るためには、やはり子供に幼少のころからエアコンを個人部屋に与えることは考え物です。
親自らが、エアコンを使わないところを見せる。
その姿をみて、自分も絶えようという気概を生むことができるのです。
自分はエアコンを使っていながら、子供にはエアコンを使わずに堪えろという。
こんなのは論外です(笑) 以上です。
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