こんにちは。
前回の続きをしましょう。
今年の新極真会の全日本大会で、ベスト4までが来年の世界大会への出場を確約されました。
しかし過酷ですね。
ベスト8入りするだけでも非常に難しいのに、それだけでは世界大会に出れないというのですから。
特に、軽量級や中量級の選手にとっては過酷なトーナメントを勝ち抜いたのに、ベスト8入りだけでは出場できないというのですから。
でも、「体重無差別のトーナメントでベスト8入りできた!」という自信をつけれたのですから、来年におこなわれるウェイト制へは気張って出場することでしょう。
要は考え様ということですね。
選手には頑張ってほしいものですね。
しかし、2年連続してベスト4入りした入来建武選手、前田勝汰選手は残念でした。
前田選手は、ベスト8止りでしたが、入来選手はベスト8入りならずでした。
しかし、2年連続してベスト4入りした実績を買われれば、もしかしたら来年のウェイト制には出場せずとも、推薦で出場できる可能性もありますね。
そこはどうなるかわかりませんが、見守っていきたいです。
しかし、気になるのは入来選手ですね。
入来建武(右)
前年の全日本大会の決勝に進みましたが、本戦で決着をつけようとしたか全力を出して終盤にラッシュするも、引き分け。
そして、延長が始まるや何も攻撃を出すことをせずに、そのまま相手の島本選手の技を受けるだけの防戦一方で、島本選手が上段蹴りを出せすも受ける事すらできずに、もらうだけで技あり。
続行でも、また同じような展開で技あり。
合わせ一本負け。
これは、今からさかのぼること23年前の極真会館(松井派)の世界大会の準々決勝を思いだしました。
数見肇vs グラウべ.フェイトーザ(ブラジル)の試合ですね。
この時、グラウべ選手は、前の試合で市村直樹選手に勝つものの、強烈な下段蹴りをいくつも受けて、大きなダメージを負っていたのですね。
そのため、長引いては不利になるからと、本戦で決着をつけようと、最初からどんどんラッシュをかけました。
数見肇vs グラウべ.フェイトーザ(第6回世界大会.松井派)
ボディへの突きを連打に連打していきましたが、日本の準エースである数見選手のボディは鋼鉄のように固く、なかなか倒れません。
しかし、虚をついた数見選手の下段蹴りが30発以上グラウべ選手の足をとらえ、がたつきます。
それが印象になって、あれだけの猛攻をしても本戦は引き分け。
その下段蹴りが功を奏し、グラウべ選手は立っているのがやっとの状態で、延長が始まると、数見選手の下段蹴りが右足にさく裂し、ついに前のめりに崩れ技あり。
再開後、同じような展開で技ありが告げられ、数見選手の合わせ一本勝ちが決まりました。
こんな展開を思いだしたのですね、昨年の全日本の決勝をみたら。
そして、この敗戦を反省材料にして入来選手の捲土重来を期待していたのですが、練習前の怪我のせいか、あるいは試合に勝ちあがる途上で怪我を負ってしまったのかはわかりかねますが、ベスト8入りする前に下段蹴りで一本負け。
気になるのは、入来選手の身体の状態ですね。
昨年の決勝での負け方、また今回の全日本での負け方…非常に気になるのですね。
内臓の調子が悪いのか、慢性的に怪我体質になってしまったのか…でもまだ入来選手は20代前半ですから、そんな心配をする必要はないのでしょうか。
しかし、本人にしか内状はわかりません。
それは外部にいわない方がいいのですね。 いやいうべきではないでしょう。
言うことによって、自分の弱みを見せてしまい、心に甘えが生じてしまい、修練にも積極性がなくなってしまうのですね。
新極真会の緑健児代表は91年の世界大会の3日目の試し割りで、正拳の際に骨折に近い怪我を負ってしまったのですね。
緑健児
しかし、それを師範にいわなかったのだそうです。
言うと心に甘えが生じるからということですね。
しかし脅威ですね、そんな怪我を負いながら、見事優勝までしてしまうのですから。
やはり調子が悪くとも、怪我をしても決して外部にいわない。
こういうことは非常に大事ですね。
そんな緑代表の姿勢を学んでほしいものです。
しかし、入来選手には捲土重来を期待していたいと思います。
あれだけのセンスと、精神的なタフさ、技の強力さをもった空手界の逸材なのですから、そんな姿勢を勇姿に変えて来年の世界大会では活躍してほしいものですね。
※尚、今回の全日本大会はJ-SPORTSにおいて放映されるようです。 ⇒https://www.jsports.co.jp/fighting/
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今回はこれにて失礼いたします。
ご精読ありがとうございました。