こんにちは。
前回、世界大会(松井派)において初めて外国人として王者になったフランシスコフィリォ対数見肇の試合を描写しました。
フランシスコフィリォ
2人が決勝で延長2回を終わり、判定がだされ、全員が引き分けにしたら、ブラジルのセコンド陣全員が、大声をあげてガッツポーズして、フィリォと数見の2人が体重計に向かう時には、フィリォの勝利を確信し、互いに抱き合って、飛び上がって喜んでいたことを書きました。
しかし、あなたがこういう場にいて、ガッツポーズで喜び、はしゃいで祝福できる人がいるでしょうか?
また、自分がそういうことをしてもらえるかどうか確信できますでしょうか?
確かに、自分が属す支部と同じならば、必然的にそういう感情がわきますが、あんなにはしゃいで祝福してもらえるには、その人物を相当に好きでなければできた話ではないですね?
そういう気にさせてしまったフィリォは多くの人から好かれていたのでしょう。
横柄な態度で、人に命令し、人を貶すような人だったら、祝福どころかセコンドにもついてもらえなかったでしょうね。 いつも笑顔で接し、人に優しく自分に厳しい、そして礼儀は非常に正しい。 そして人の成功を心から喜べる。 こうでなくては、はしゃいで喜ぶなどということはできた話しではないですね。
空手家たるもの人格的にも立派でなくてはいけないのは言うまでもありません。
そういう人間を目指しましょう!
今回は、勝つためにはすべての面を強化しましょう、ということで話しましょう。
ことは第1回世界大会に話を移しましょう。
この時の最強国はアメリカだったのですね。
ウィリー、オリバー、チャールズの3人が最強だったようです。
あまりの強さに日本人の世界大会代表選手団が、10人くらいがアメリカに渡って偵察をかねて修行をしに行ったのです。
日本のみならず、ジャマイカやプエルトリコからも修行者が多くいたようです。
このことからも当時のアメリカ極真の強さが伺われますね。
そして迎えた世界大会の描写をこの時チャンピオンになった佐藤勝昭氏の自叙伝から引用しましょう。
まずはウィリーウィリアムスから。
ウィリーウィリアムス
「ウィリーは、左パンチやハイキックで圧倒した。
倒せはしなかったが、完全に優勢であった。
しかし、この時のウィリーは私が知っているウィリーではなく、かつてのニューヨークの大山道場で私と死闘を演じた時の迫力は感じれなかった。
ウィリーが控室に戻るとき、軽いビッコを引いているのが分かった。
普段のウィリーからは考えれないことである。
たぶん、ウィリーは調整失敗したのだと思う。」
そして、オリバーの描写は以下です。
「この時のオリバーは、何かエネルギーの高まりが感じれない。
私が最初のアメリカ遠征の時にさんざん痛めつけられたあのオリバーとはまるで別人のようだった。
たぶん時差ぼけや調整失敗などでコンディションが悪く、その上会場の大観衆に気圧されていたのかもしれない。
時々華麗でスピードのある飛び後ろ回し蹴りを出すが、空を切ることが多い。
しかし私としては、オリバーと何回も対戦して、その切れ味の鋭さを熟知していた。
この時のオリバーは本調子ではなかった。」
オリバーは、軽量の選手でしたが、その体重がハンデとなって、イスラエルの超重量級の選手に圧倒されて敗北するのです。
たぶん、世界大会に日本にいって対戦する、ということが初めてで、まさか時差ぼけするなどとは思ってなかったのでしょう。
そういう経験値がなかったために、調整失敗をしてそれが原因で敗退ということになったのかもしれないですね。 さらにウィリーは、2日目に、イギリスの強豪であるハワードコリンズに延長2回を戦い決着がつかず、試し割り判定で敗れるのです。
2日目の最初に試し割りが行われます。
その時の佐藤勝昭氏の描写が以下です。
「やろうと思えば何枚にでも挑戦できないわけではなかったが、試し割りで決着がつくとは思わなかった。
それよりもこんなところで怪我でもしたらつまらないという思いが先に立ったと思う。」 ということです。
やはり空手は当初、一撃必殺を標榜していたので、その意識よろしく相手を倒すことを主眼に誰もが稽古していました。
しかしレベルが上がって、両者の実力が拮抗してくると必殺ではすまない。
一本勝ちはそうそうできるものではないです。
どうしても判定や試し割りにまでもつれ込むようになってしまうのは致し方ないことですね。
しかしそういうことを考えてまで大会に臨む人は少なかったようです。
ウィリーも試し割りで、やろうと思えばやることはできたでしょう。
しかし、試し割り判定まで考えずにないで試合に臨み、思いのほか相手が実力あって倒せない。
それで延長を繰り返し、ついに試し割りで涙をのむことになったのです。
この経験から、日本人はもちろん外国人の誰もが試し割りにも余念なく修練の一環として取り組むようになったのは言うまでもありません。
第6回世界大会(松井派)で、フランシスコフィリォの師匠である磯部師範は、
「試し割りにあまり意識を向けるな。試合で勝つことに意識を集中しろ!」といい、フィリォはそんなに意識して取り組まなかったようで、それでも22枚もの枚数を割ったのです。
しかし、数見肇はそれを上回る24枚を割ったのです。
数見肇
それがあだとなって、フィリォは準決勝において数見と対戦し、試し割り判定で敗れるのです。
これから教訓を得て、「組手で倒せばいい」という慢心は捨て、ルールをとことん有利にするように利用して勝つことに決めたようで、それから4年後の世界大会では、試し割りにも注意して鍛錬を重ね、それが功を奏して決勝で数見を今度は試し割り判定で破り見事優勝するのです。
もちろん、自分が試し割りで勝っているからと言って、肝心の組手で流すようなことをしていては勝てないことはお断りしておきます。
試し割りで勝っていることが思い起こされ、手を抜いてしまったがために判定で敗れた、という経験談は枚挙にいとまがありません。
大会が日本でおこなわれるために、自分の国から行って大会前何日前に行けば時差ぼけが治り自分の実力が最大限発揮できるか、ということをつぶさに探求し、自分の体重や実力からいって試し割りでは計何枚が最大限割れるか、そのためには日々どのような稽古をすべきかといったつぶさな探求を生活上でしていくような時代になっていたということですね。
ルールを完璧に把握し、そのためにはどうすればいいかを日々行動していかなくてはならないようです。
先に紹介したオリバーやウィリーのような失敗はもう外国人はしないようです。
あなたが試合で勝ちたいなら、ルールを完全に把握し、自分が勝つためには日々どういう稽古やトレーニングをすればいいかを研究し、それを行動に移さなくてはいけません。
コンディションも最高の状態にするためにはどうすればいいかも同様です。
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今回はこれにて失礼いたします。
ありがとうございました。
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