極真空手ウェイ.ブログ

フルコンタクト空手を通じて人間的に成長したいという人のためのブログです。

『運の良かった実力者?』

運のつけ方として、いろんな面からこれまで論じてきました。

単に、稽古を積み重ねるというだけでなく、


道着、サーポーター、自分の体、自分の部屋すべてをきれいにしておく。

大きな声で元気よく話す。

心に怒りや、妬みを抱えない。

オカルトにはまらない。

人を絶対に貶さずに誉める。



こういう日常での生活を見直し、行動を矯正するということが大事であるということを話しました。


まず、そのことに共感してもらえたようで嬉しい限りでした。

今回は、第7回世界大会(松井派)で外国人選手として初めて優勝したフランシスコフィリォについて話していこうと思います。

ブラジル
フランシスコフィリォ

彼は、第5回世界大会の4回戦であのアンディフグ一本勝ちを収め、次の5回戦で八巻建志に敗れベスト16どまりで終わりましたが、それから猛稽古を重ね、その八巻に敗れて以来1敗もすることなく、4年を迎えました。 その次の世界大会の前におこなわれた百人組手では、1敗もすることなく完遂。

俄然、優勝候補最右翼と目されて第6回世界大会を迎えました。

4回戦、5回戦ともに日本人相手に全く寄せ付けずに完勝

準々決勝でも全ヨーロッパ大会のチャンピオンに技ありをとって完勝するのです。

しかし、迎えた準決勝で、あの数見肇に、全技をカウンターで合わされて何もすることができずに、延長2回を戦い試し割り判定負けするのです。

それでもめげずに、稽古を続け、K-1などにも参戦し活躍を見せ、依然優勝候補として第8回世界大会に臨むのです。

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やはり、その時も優勝候補としての威厳は充分にあり、その威勢をかって順調に勝ち進んでいました。

この大会で優勝したのは周知のことですが、彼に運が向いていたと思える事情があったことは否定できませんでした。

まず、日本のエースの数見肇は、私は1回戦から見ていましたが、足の状態がおかしいのがわかりました。

右足が何か重たそうで、しかもその足で蹴るときに、渾身で蹴っていないのが見て取れました。

この大会が終わってからのインタビューで知ったのですが、やはり彼はこの足を骨折に近い状態で大会を迎え、3回戦でこの足による1本勝ちの代償に骨折をしていたのです。

しかし数見氏も、そんな状態でよくも勝ち上がったなと、感心せざるを得なかったです。

4回戦も1本勝ち、5回戦、準々決勝で対日本人対決はともに超重量級選手ですが、いずれも完勝するのです。

準決勝は、フィリォの弟弟子のグラウべフェイトーザに延長1回判定勝ちを収めて決勝進出するのです。

そして、フィリォ数見による決勝でした。

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前回の準決勝以来、両者再びまじえる

体重に差はない。

4回戦開始の前におこなわれた試し割りで勝っていることが分かっているフィリォはそんなに攻めていきません。
後ろに下がって、機をうかがい、時折変則の上段蹴りで数見をたじろがせます。

そういう技を出すと印象がいいので、印象を悪くした数見は、接近戦に持ち込もうとするも、フィリォのパワーは強くそんなに懐には入らせません。

同じような展開が延長においても繰り返され、延長2回もう後がない数見は自分からラッシュをかけますが、やはり相手は歴戦の勇士フィリォ、技を纏めさせません。

決定打はなく延長2回終了。

主審の「判定!」の声で判定を促すも、全員引き分け。

その直後、ブラジルのセコンドは全員大声をあげてガッツポーズ! フィリォ数見の2人が体重計に向かう時には、フィリォの勝利を確信し、互いに抱き合って、飛び上がって喜んでいる。

その風景をみて、私は「ちきしょーっ!奴らフィリォの優勝を確信してやがる。数見が敗れたか…そんな。」と無念でした。

アナウンスが告げられ、体重に差はなく、試し割りでフィリォの優位が告げられると、フィリォ優勝が決まってしまいました。

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この試し割りが勝敗を分けた

この無念の敗北から4年越しで、日本のエースに昇格した木山仁がこの時の無念を晴らしてくれたのです!

この大会のフィリォには運が向いていたなと思える事項が2つありました。

1つは、日本の最右翼の数見肇が大会前から両足を怪我していたこと。

もう1つは、準決勝において、相手がウォーミングアップできなかったこと。

この2つを見ると、勝利の女神がフィリォに微笑んでくれていた、ということですね。

準決勝の相手は、ロシアのアレクサンダーピッチュクノフでした。

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アレクサンダーピッチュクノフ

この時、ピッチュクノフ茶帯でしたが、3回戦で全日本ウェイト制重量級を連覇した志田清之に判定勝ち、4回戦は参加選手中最重量のタリエルビターゼに一本勝ち、5回戦は全日本大会準優勝の田村悦宏に体重判定勝ち、準々決勝は全ヨーロッパ大会優勝経験のあるニコラスぺタスに一本勝ちを収めるのです。

このままいったらピッチュクノフが優勝するんではないか?と思われるに充分な勝ちっぷりでした。

しかし、準決勝を迎えて、ピッチュクノフフィリォ相手に失速するのです。

試合後のこの大会をリポートした雑誌によると、ピッチュクノフが準決勝を迎える前に、ロシアチームのみんなは、試合前におこなわれた演武に見惚れて、ピッチュクノフが熟睡していたのに起こすことを忘れてしまっていて、誘導係が来た時に慌てて彼を起こし、彼はウォーミングアップ不足のまま試合に臨んでしまった、ということでした。

それでは、まともな試合ができるはずもなく、いいところなくピッチュクノフは敗れてしまうのです。

こういうところを見ると、やはりフィリォは運に見舞われていた、ということができますね。

ただ運がいいだけでなく実力を備えるべくとことん稽古に励んでいたということは間違いありません。

ただ、それだけでなく、日常生活においても勝利を得るべく行動していた、ということが言えます。

もう一度確認しておきましょう。

運を得るためには、


道着、サーポーター、自分の体、自分の部屋すべてをきれいにしておく。

大きな声で元気よく話す。

心に怒りや、妬みを抱えない。

オカルトにはまらない。

人を絶対に貶さずに誉める。


こういうことが日常でできているのです。

フィリォを知る知人に言わせれば、全部に当てはまるようです。

運を得たいと考えているならば、こういう先人たちの理論を学び行動に移しましょう。

参考にしてくださいませ。

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今回はこれにて失礼いたします。

ありがとうございました。

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