こんにちは。
今日は前回の続きとして、新極真会の鈴木国博師範の成長の軌跡について話したいと思います。
鈴木国博
鈴木師範の自叙伝である『乾坤一擲』を読むと、空手家として重要なエッセンスが入っていると感じます。
まず、何事でもそうですが、自分から訊こう、自分で調べようという気概がなくては何事も成し遂げることはできませんね。
『金持ち父さん 貧乏父さん』という書籍が世界中で有名になったロバートキヨサキというハワイ出身の大金持ちが「金持ち父さん」とよぶロバートの親友であるマイクの父が、ロバートが幼少のころに、ロバートにむかってこういうシーンがあります。
ロバートキヨサキ
「ほんとにお金持ちになりたかったら、絶対に衰えない情熱、気力、どうしても金持ちになる方法を知りたいという気持ちがないとダメなんだ。それらがない人に私が給料を上げたって何の解決にもならない!」
ということです。
そこを読んで、私は、「どうしても知りたいという欲望がないとダメなんて、そんなもったいぶったこと言ってないで、自分からセミナーを開いたりすればいいじゃないか!」 と苦笑してしまったのですが、やはり金持ち父さんが言ったことが正しかったようです。
そういう無料セミナーを開いても、そこにきた人で金持ちになった人はいなかったようですね。
逆に、自分から「教えてください!」といってきた人から金持ちになった人が多く出たようですね。
ことは空手でも同様で、合同稽古だけに参加して、それだけで終わってしまっている人はやはり強くなれないですね。
自分から貪欲に自主トレをおこなって、そこで先輩や先生に、こういう場合はどうすればいいか、どういう練習をすればいいかといったことを自主的に訊いてくる人がやはり強くなっていますね。
先輩や指導員が教えてくれるのを待っているのはだめですね。 そういう人で強くなれた人は私は知りません。
そういう行動に出れない人は、「強くなりたい!」という気持ちは当然持っているでしょう。
しかし、その気持ちよりも「訊きに行くのはめんどくさい」という気持ちが勝っているのでしょう。
そういう人は、自分の心を明鏡止水の状態になって見つめないとダメですね。
また、空手は全部人が教えてくれるものという考えでいる人は、そこをまず修正する必要があるでしょう。
自分から訊きに行く、これは当然大事です。
鈴木師範は、93年に大躍進を遂げましたが、その際は、決勝に進むもいずれも一本負けでした。
その原因を、城南川崎支部の廣重毅支部長は見抜いていたのですね。
廣重毅
それを指摘されたら、鈴木師範は詳細をききたくて城南川崎支部まで出稽古に行ったようですね。
左右の足にかける重心がアンバランスであったのが最大の理由であったのが分かったのです。
だから、それを強制することで、攻撃と防御のバランスをうまくつけることに成功したのです。
前回において、鈴木師範は、当初組手が汚いし、雑であった。
でもパワーを最優先にして、練習を重ねていったがために、そんな組手でも相手が効いてしまい、トーナメントを駆け上がり、世界大会入賞者、全日本入賞者をまでくっていったというエピソードを話しました。
その勝てていったということが重要で、その状態であったからこそ、細部において矯正しようという気分になり、素直に外部のいうことを聞いて直していったのでしょう。
鈴木師範が、新極真会のトーナメントの上位の常連になったころの組手には汚いとか雑とかいう面はまるでないです。
勝ててない状態で、細部においてここをこうしろというようなことを言われても、やはり素直にはなれないのが常道でしょう。
それでいやになって稽古から遠ざかる、なんていう見たくないシナリオを指導員の人で、道場生に対して描きたくない人は鈴木師範の自叙伝を読んでいくことをお勧めします。
私も城南川崎支部に出稽古に行ったことがありますが、そこでは、基本も移動も型の稽古でも、ほとんど解説はしませんでした。
順が全然わからないのに、いきなり太極3やれ、平安5やれとか言われてやらされるのですから、順番がまるで分らない人は、周りをきょろきょろ見ながらせざるを得ないのです。
ここでも、廣重師範の「教えない主義」「知りたかったら訊きにこい主義」が見れました。
本当に強くなりたかったら訊きに来い、それがでいない人間は本当に強くはなれない、ということが分かっていたのですね。
【本当に強くなりたい人は自分から訊きにいく】
そのことは肝に銘じておかなくてはいけません。
あなたが本当に強くなりたいのなら。
その姿勢を鈴木師範は体現していたのです。
そのことに共感できた人にはぜひとも鈴木師範の『乾坤一擲』を読むことをお勧めします。
『乾坤一擲』は以下よりどうぞ!
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今回はこれにて終了します。
ここまで読んでいただき感謝します。
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