みなさん、こんにちは。
あなたの空手人生がよくなるように心から祈っています。
そんなブログをめざします。
前回は、最強を誇り、連続で全日本の決勝の舞台に選手を送り込んだ城南支部が、11年でその終焉を迎えたということを話しました。
やはりどんな組織も栄枯盛衰、必ずその繁栄には終焉を迎えるということがわかったと思います。
その際、旧態依然とした方法に依存しているとその繁栄に終止符を打ってしまう、ということはこれまでの人類の歴史を見ればわかると思います。
やはり、 「基本、移動、型」の徹底をし、それだけで勝ち上がれた人間だけに試合向けのトレーニングを施す、というのは緑健児や八巻建志の時代には有効でも、今は難しいのではないかと思います。
緑健児や八巻建志の現役時代は、今のようなマニュアル化社会ではなかったから、自ら進んで学んでいった、という面があったと思います。
しかし、なんでも教えてくれる今のマニュアル化社会に生きている今の若者には、城南支部の稽古法は難しいのではないかと思います。
これは何も、緑健児や八巻建志の現役時代が素晴らしくて、今の人たちはたるんでいる、ということではないのはお断りしておきます。
●どうしても時代の様相は変わってくるので、旧態依然の方法論はいつまでも通用しないし、その変化を分析し認識する必要があるということです。
私はカンの悪い人間で、城西支部影響の「試合クラス」を何べんも受け、何百回もスパーリングをこなすことによって勝てる方法を見出すことができたのです。
城南支部のように、スパーリングがたった5分しかない稽古で、果たして今の自分がいるか?というとかなり心もとないのが正直なところです。
そこで考えなくてはいけないのは、自分が指導員になったらどのようなトレーニング方法を道場生に施すか、ということです。
自分は試合クラスを何百篇も受けてやっと有効な方法がわかった。
なのに道場生には基本、移動、型の稽古だけを徹底させて、それだけで試合に勝てた人間にだけ試合用のトレーニングを施す、というのではあまりに傲慢のそしりを免れません。
自分は偏差値58くらいだったにもかかわらず、これから入塾してくる人間には偏差値67以上無いと入塾させない、という塾長がいたら傲慢といわれるだけです。
それと同じです。
●ですから、自分でしたら、試合クラスをどの人間にも受けていいというでしょう。
しかし、基本と移動と型の稽古は試合には不可欠であることはこれまでの研究結果で分かったので、試合に出場する人には、月10回以上の基本と移動と型の稽古の出席を義務づけるでしょう。
これまでの研究結果で、増田章、黒沢浩樹といった城西支部の強豪や緑健児、八巻建志、数見肇といった城南支部の強豪たちは、 「基本と移動と型の稽古」と「試合むけのトレーニング」の両方の徹底をしてきたから盤石の強さを誇ることができたということがわかりました。
どちらだけでもいけないのです。
最近の城西支部で増田章、黒沢浩樹のような人たちが出てこれないのは、試合むけの「試合クラス」ばかり出て、「基本と移動と型の稽古」を蔑ろにしているからであることがわかりました。
増田章
やはり両者は両輪なのです。
どちらが欠けてもうまく稼働することができないのです。
地方支部の人たちは、首都圏の選手にテクニック的に劣ると思っていらっしゃる人が多いようですが、「基本と移動と型の稽古」が徹底されているのだから、これから「試合クラス」のようなテクを養成すれば、鬼に金棒と思っていますがどう考えるでしょうか?
黒沢浩樹
そのことを強調して今回のブログは終了したいと思います。
ここまで付き合いいただきありがとうございました。
失礼いたします。
●緑健児や八巻建志、数見肇など城南支部の強豪や増田章や黒澤浩樹といった城西支部の強豪がどのようにして強くなっていったかをつまびらかにレポートした冊子がこちらです。
そのトレーニングのつまびらかな内容も書いておきました!
どうぞ読んでくださいませ。
↓
http://karate-rush.info/index.html
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