前回は、極真会館(松井派)のオールアメリカン大会で2回も優勝したアントニオ.セトゥを引き合いに出して、強豪のように強くなりたかったら、その強豪の内情のすべてをまねをしろということを話しました。
ハイパワー寄りのミドルパワーの養成をすることが王道であるということですね。
95年の世界大会が行われるに際し、フランシスコ.フィリォ(ブラジル)の驚異のほどが雑誌で喧伝されていました。
しかし、日本の救世主であった数見肇が、準決勝でフィリォに勝ったことで杞憂に終わったのですが、その後、そのフィリォの普段のトレーニングメニューが格闘技雑誌で載せられるようにもなりました。
数見肇 VS フランシスコ.フィリォ(95年世界大会)
それで一番注目を浴びたのが、「チューブトレーニング」ですね。
これをすれば、そりゃ強くなるわ!と思った人も大勢いたでしょう。
そこで、これに感動した小笠原和彦支部長(当時、城西吉祥寺支部)は、自分の道場にもチューブトレーニングのオブジェを取り入れたと聞きました。
しかし、それが日本全国に大きなうねりとなるようなことはなかったですね。 私も、「数見がフィリォを破ったんだし、別にしなくてもいいだろう…」などと思ってました(笑)。
チューブトレーニング(フランシスコ.フィリォ)
しかし、それではいけないですね。
その王道の方法を続けることで、その4年後、フィリォは数見選手を今度は決勝で試し割判定で破り見事優勝するのですね。
もう1度確認しておいてもらうために、以下のページを見てもらいたいですね。
↓
http://karatemen.grupo.jp/free2566937
やはり、こういうことをすることで盤石の強さを得ることができる、ということですね。
確かに、こういったハイパワー寄りのミドルパワーを養成しなくても合同稽古後に、体は張ります。
汗もかきます。 息も上がります。
しかしこういったことだけで満足してもらっては困ります。
ハイパワー寄りのミドルパワーをしてきた人と比べると、自覚レベルは一緒でも、負荷そのもののレベルは違うのです。
まるで違うのです。
前もって、今日の稽古の後の自主練ではこういうことをするぞ、トレーニングではこういうことをするぞ、と紙に書いておく、あるいはスマホに書いておく。
それで実際に頭のなかに記憶させて、それで実行することが重要なのですね。
合同稽古の後には大抵の人は帰宅してしまいます。
それに流されて自分も帰ってしまうのでは強くなれないです。
毅然と自主練をこなすのが大切です。
別に帰ったことで、咎められるわけでもないし、体に痛みが走るわけでもないです(笑)
しかし、そのことで毅然と自主練をこなしてきた人とは差がついてしまうのは必然です。
知らぬ間にそういう事態が進行してしまうのが、こういった個人競技の恐ろしいところですね。
自分の頭にインプットして、それを敢然とこなす、そういう姿勢が最も大事でしょうね。
ウェイトトレーニングも同様ですね。
ただ漫然と重量をあげることだけに意識を特化していては、ハイパワー寄りのミドルパワーの養成という王道の方法をこなしてきた人にはかなわないのです。
そこを意識していきましょう。
こういった王道の方法を詰めた冊子が以下になります。
興味ある方は以下よりどうぞ!
↓
http://karate-rush.info/index.html
では今回はこれにて終了いたします。
ありがとうございました。