エウェルトンテイシェイラと鈴木国博?

 

こんにちは。

 

前回は、エウェルトンテイシェイラ(ブラジル)が不器用ながら、持ち前のガンガン前に出る特性を生かして、徐々に強くなり最終的には世界王者になったことを話しました。

 

今回は、このような過程と同じ道をたどった選手として、新極真会厚木、赤羽支部の支部長をしている鈴木国博師範について話しましょう。

 

鈴木

  鈴木国博

 

このかたは、デビューが1990年になりますから、古参の選手です。

 

この年に、20歳でデビューしますが、このころには頭角らしいものは表わさなかったですね。

 

しかし転機となったのは93年全関東大会においてですね。

 

この大会で、準決勝で世界大会に出場した岩崎達也選手を判定で下し、注目を集めるのです。

 

そして同年の全日本ウェイト制大会において第16回全日本大会優勝者、しかも第5回世界大会で3位に入ったあの黒澤浩樹選手を準決勝で延長の末、判定で下し俄然注目を浴びるのです!

 

浩樹

  黒澤浩樹

 

そうですよね、世界大会出場者を2人も下せば注目を浴びるのは自然ですね。

 

しかし、この時のビデオを見ると、エウェルトンテイシェイラ(ブラジル)のデビューと同じように組手が粗いし、雑ですね(苦笑)。

 

 

・腰を落として構えていないから、攻撃を吸収できていない。

 

・腰を落として構えていないから、突きが手打ち状態。

 

・腰を落として構えていないから、蹴りも自分の体重の重さを活かしていない。

 

・脇の空いたパンチが時おりだしている。

 

・相手のパンチを捌く意志がほとんどないから、もらいっぱなしで、それゆえに蹴りももらっている。

 

しかし、国博師範は、彼の自叙伝である『乾坤一擲』を読むと、とにかくパワーをつけることを余念がなかったのが分かります。

 

拳立て、懸垂、スクワット、腹筋と必ずこなしたようです。

 

そして肉を食べることも忘れず、道場の同僚たち10人と一緒に食べ放題の焼肉屋に行って100人前食べたのが書かれています。

 

yakinoniku.jpg

 

技は力の中にあり!

 

という金言を決して忘れなかったのですね。

 

こういう姿勢であったからこそ、雑で粗い組手であるにも関わらず、世界大会入賞者、全日本大会入賞者たちをどんどんとくっていけたのですね。

 

その姿勢には敬服します。

 

しかし、「このままの組手スタイルでは、いけない」と実感したのでしょう。

 

93年関東大会、全日本ウェイト制大会、そして94年全日本ウェイト制大会と3大会連続して決勝まですすみますが、いずれも下段蹴りによる一本負けでしたから。

 

その反省から徐々に器用さにも意識を向けていったのでしょう。

 

95年の初頭に極真空手が分裂してしまい、その年におこなわれた支部長協議会派主催の全日本ウェイト制大会に出場し、重量級で優勝し、その年の世界大会準優勝するのですね。

 

其の後、苦渋の年が続きますが、2000年第32回から第34回全日本大会3連覇を果たし、次の年の世界大会で見事優勝するのです!

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これから3年後くらいですかな、この『乾坤一擲』を私が読んだのは。

 

そこには、先の93年の自身が徐々に頭角をあらわしていった頃に、極真史上初の全日本大会3連覇を果たした三瓶啓二師範から、ガンガン前に出る、まさに何でもこわす組手を褒めてくれた体験談が書いてあります。

 

しかし現極真会館松井派の館長である松井氏からは、松井師範には、「君の組手は汚い」と言われた。」ということも書かれています。

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  松井章圭

 

そこを読んで、私は「あっそうだ。この人の組手は粗く雑だったな…。」ということを思い出し、懐かしくなり、当時のビデオをとりだしてみてしまいました。

 

しかし全日本大会3連覇をしたころの鈴木師範の組手に雑さはありません。

 

非常に上手い組手をしています。

 

しかし、なぜ鈴木師範が、粗く汚い組手でも勝ち上がり、ひいては優勝を重ね、ついには器用さまでも手に入れることができたか?

 

やはりやる気が出て、修練を重ねていったからでしょう。

 

勝ち上がるセオリーに則った稽古法だったからですね。

 

パワーを最優先にしていった。

 

だから汚い組手でも相手が効いてしまうのですね。

 

だから、相手が組手の際に退き、それが楽しくなって、さらに稽古に励むようになる。

 

楽しいから、周りの人間のアドバイスも素直に聞き、矯正するようになる。

 

しかし、最初に綺麗な組手をしよう。

 

器用な組手をしよう。

 

見栄えをよく組手をしよう。

 

ということではやはり相手は退かないのです。

 

退かないと組手がつまらなくなるのです。

 

やはりきれいさや器用さを先にありきではやはり強くなれないのは明白ですね。

 

これは、きれいさや器用さが邪道と言っているのではないのです。

 

それが最優先では強くはなれないということです。

 

この『乾坤一擲』を読んだときに思ったのは、 エウェルトンテイシェイラ鈴木国博は強くなった過程が一緒だ、ということですね。

 

エヴェルトン

エウェルトンテイシェイラ

 

 

・ともにはじめは非常に組手が雑で汚い。

 

・しかし、めげずにパワーを中心に稽古を積んでいったから、相手が退くようになった。

 

・それに味をしめてさらに稽古に稽古を重ねて、ついには世界チャンピオンになった。

 

 

エウェルトンの自叙伝は残念ながらないのですね。

 

しかし、鈴木師範のはあります。

 

でも残念ながら廃刊になってしまったのでamazon等のネットショップや中古本のBOOKOFF等で探すことでしか手に入らないですね。

 

しかし、読んでほしいのは松井派の選手たちですね。

 

松井派の機関紙である『ワールド空手』を読むと、どうしてもテクニック的なことが最優先になってしまっているのですね。

 

昨今の空手の試合では、テクニックは当然大切ですが、そのテクニックもパワーがなくては活かすことはできないのです。

 

王道はやはりパワーを最優先でつけることで強くなれるわけですから、その強くなる概念のチェンジをすることが大事ですね。

 

その良き見本を鈴木国博師範が体現してくれているのですから、派は違えど謙虚に学んでほしいと思います。

 

『乾坤一擲』に興味を持ったかたは以下よりどうぞ!

  ↓

 

乾坤一擲

 

今回はこれにて終了します。

 

ありがとうございました。

 

 

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