木山仁師範に学ぶ、上段が異様に切れる相手にも勝つ理論!

こんにちは。 今日も頑張っていきましょう。

前回は、2001年極真松井派『第2回世界ウェイト制大会』における軽重量級において、ロシアのセルゲイオシポフが3人の日本人を倒して決勝進出を決めた、ということを話しました。

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セルゲイオシポフ

ここで立ちはだかったのは、現在松井派日本選手団の監督を務める木山仁師範でした。

木山
木山仁師範

主審の「始め!」で試合開始するも、木山師範はこれまでと同様、自分のスタンスを変えません。

木山師範
は常にガードが低いんですね。

いつも手は顎のあたりです。

この時も顎のあたりです。

オシポフ
の上段蹴りで2人が技ありを取られて負けましたが、それでも警戒をするも、必要以上に下がったり、逆に間合いを詰めすぎるということもなく、攻撃が単発になったりすることもなく、悲壮感もなく雰囲気も変わりません。

どの試合でも先手を取る木山師範はこの時も先手を取って試合開始です。

木山師範の下段蹴りに合わせてオシポフは後ろ上段回し蹴りを放ち、場内を沸かせます。

あまりに速いので!

また、木山仁師範の上段外回し蹴りに合わせて、また後ろ上段回し蹴りを放ちまた場内を沸かせます。

その上段を出すタイミングがほかの人とは違うんですねオシポフは。

ほかの人はたいてい自分が突きを放っている間に放つのが普通ですが、オシポフは、相手が蹴りを放った後に出すんですね。

やはり誰でも蹴りを放つときにガードが下がりがちになりますから、その洞察力でその瞬間が一番タイミングがいいと判断したんですね。

それまでの試合で、木山師範はその放つタイミングのパターンを見破ったんですね。

これは凄いです。

普通自分の前の試合で、そういう技ありを取って勝った試合を見せられたら、どうやってその技をカットするかばかりに意識が行って、それを警戒するあまり自分の組手ができなくなるんですね。

しかし、そのタイミングが分かった木山師範は、自分のスタンスを変えずに、それまでと全く変わらぬ雰囲気で試合を運び、自分が蹴ったらすぐに頭をスウェーブしてオシポフの蹴りを空振りさせます。

そしてすぐに蹴りを中段や下段に放ちます。

外からは、木山師範の突きや蹴りはビデオで見ると威力がなさそうに見えますが、そんなことはとんでもなく、体の内部から強くなる鍛錬法をこなしてきましたから、非常に強くスピーディです。

技をもらうたびに、オシポフの動くスピードが落ちてきているのが分かります。

それまでの試合とは全然違う。

そして木山師範の技を警戒して攻めあぐねているのが分かります。

それまでの試合では、渾身の突きを放ってましたが、この試合では出せません。

相手の間合いに入るということは、自分の技がはいるということでもあり、相手の技をもらうということでもあり二律背反なのです。

渾身の技が出せるということは相手の技をそんなに警戒していないかったということですね。

蹴りをもらった後に、オシポフが中段突きを出すも、躱されます。

それでも追いかけません。

効いているからですね、技を警戒しているからですね。

oshipovkan.jpg

それまでの日本人選手は、オシポフの技を警戒するあまり、単発で返したり、攻撃をした後にすぐにガードを上げるなどしていて攻撃を纏めることができませんでした。

しかし木山師範は、きちんとコンビネーションで返しています。

そのコンビネーションも、左上段膝から左下段や、左下突きから右下段蹴り、左中段膝から左下段、ジャンプしながら前蹴りとレパートリーに富んでいます。

それのみか、延長になっても急角度の左上段蹴りを難なくだしたり、後ろ回し蹴りを出したりと、「よくこんなことできるな!」と感心するばかりです!

このようなことが大舞台ですぐにできるところが準備万端で稽古を怠らなかった何よりの証拠ですね。

しかも、攻撃のかなり強いオシポフ相手に、攻撃をもらっても前のめりになったり、横に重心が落ちたりもしないです。

試合開始の時と全く同じ姿勢です。

スタミナ稽古もさることながら、移動稽古や型の稽古もふんだんにしてきたのですね! それで躱しも怠ることなく、またも上段蹴りを空振りさせます。

延長一回の終盤になると、これまでの木山師範の攻撃が蓄積してきて、中段突きが決まって動きが止まったり、下段蹴りが決まって体勢が崩れるなど、明らかに木山師範に有利になっているのが分かります。

最後のラッシュも制して、文句ない木山師範5-0の優勢勝ちでした。

ロシアチームは非常にナショナリズムが強く、自国の選手が判定負けになると、必ずブーイングを発しますが、この時は全くなかったですからロシアチームも仕方ないと思う内容だったのでしょう。

この試合からわかることは、

・技全部を強化し相手以上の威力をつける。      そのことで、自分の間合いで試合ができるということです。

・上段が切れる相手には、自分に相手以上の切れる上段を用意しておかないと負けてしまう、ということ。

・体内部から強化する威力をつけて、コンビネーション、スタミナ、基本、移動、型の稽古を怠らない。

・相手の上段蹴りに必要以上に警戒せず、パターンを読み、躱す。

以上が木山師範の稽古理論と勝ちの理論になります。

どうか参考にしてくださいませ。

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ではありがとうございました!

次回もお楽しみに。


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