城西支部の技術革新とは?

みなさん、こんにちは。

 

前回までは、極真空手の城南支部の稽古方法について講義してまいりましたが、今回は東京都下の城西支部の稽古方法について講義してまいります。

 

 ●城西支部は、総本部の指導員だった山田雅稔師範によって78年に設立されました。

 

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山田師範は、極真きっての理論家であり、これまでの極真空手の、「基本、移動、型」の稽古以外にも、別個に「試合クラス」を設けました。

 

 そこでは、合同稽古のような、基本稽古や移動稽古はやらず、始めから、 シャドー、ミットの打ちこみ、力の抜いての受け返しの練習、スパーリング、ボディや足の打ち合い蹴り合い、腹筋背筋やジャンピングスクワットなどの補強運動… こういったメニューで稽古内容が構成されています。

 

 ●この試合クラスの設立目的は、

 

「基本、移動、型の稽古では足りない試合用のテクニックやフィーリングを養う」

 

 という目的であったようです。

 

 それまでの極真の稽古(基本、移動、型)だけでは、試合では勝てるようにはならない、ということを山田師範は感じとっていたようです。

 

 その通りですね。

 

 オーソドックスなワンツーも、基本の正拳突きとは別個に練習しなくてはモノにできませんし、ひざ蹴りも蹴る足と同じほうの肩を半身を切って前に出さないと強烈な蹴りにはなりませんから試合むけのミット練習をしなくてはいけませんし、ワンツーから上段へのコンビネーションも何百回も打ちこんでいかなくてはモノになりません。

 

 受けにしても、相手が出す軌道やタイミングをすぐに察知してそれに反応して受ける、あるいは躱す練習をしなくては、試合では出来るようにはなりません。

 

 ●これまでの試合の稽古方法では、いきなり全力でぶつかりあっているのが当たり前でしたが、それでは怪我が絶えず、技術的な発展の余地がないのです。

 

 しかし、城西支部の試合クラスでは、サポーターをつけて、力を抜いて相手に攻撃を出させて、それに反応して返し技を出すトレーニングをするのです。

 

 こういうことをこなしてはじめて、受けが上手くなるのです。

 

 また、スパーリングを多くこなすことによって、単発では相手が反撃してしまうし、自分のペースにならない、ということを体感してそれを矯正するための連打の練習をしなくてはいざ試合になったら負けてしまいますし、自分はどういったスタイルで試合を進めていけば有利に試合を運んでいけるかも多くのスパーリングをこなしていかなくてはわかりえません。

 

 

 

 また、オーソドックスな構えから左上段蹴りを出す時にノーモーションで出すと効果的、といったことなど、その他もろもろ、試合に必要な事柄は試合用のトレーニングをたくさんこなすことによって初めて取得可能となる場面がたくさんあるのです。

 

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 ●こういった、山田師範が設立した「試合クラス」の理論が功を奏し、80年代初頭からの体重別の首都圏交流試合では、どの階級でも城西支部の選手が優勝者はもちろん入賞者を独占し、城西支部発足から5年後の第15回全日本空手道選手権大会において西靖小笠原和彦という城西支部の選手による決勝対決が実現しました。

 

 のみならず、それ以降の全日本大会において、

 

 黒沢浩樹 増田章 田村悦宏

 

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という全日本大会の優勝者を出すことに成功したのです。

 

 これほど多数の全日本チャンピオンをだした支部は、あとにもさきにもこの城西支部以外にはあり得ません。

 

 山田雅稔師範が、極真に技術革命をもたらしたということが言えると思います。

 

 今や技術的な向上が当たり前になり、ベースアップがなされた現今、城西支部のようなトレーニングは必須なのでしょう。

 

 ●その詳細については、以下の冊子に詳しく紹介しましたので、強くなりたい人は読んでみてください。

 

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 今回はこれにて終了いたします。

 

ここまでの精読に感謝します。 

 

 

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