前回は、所属する支部の稽古理論に完璧なところなどないので、欠陥と思われる部分があったらそれを矯正するように努力しなくてはいけない、ということを話しました。
今回は、城南支部に学ぶ、基本と移動と型の徹底することの重要性について認識していただきたく思い、ブログを書きました。
以下、お読みくださいませ。
しかし、私が城南支部に出稽古にいって驚いたのは、その基本の徹底ぶりです。
94年の全日本大会において城南支部出身の選手がベスト8中4人を占め、次の年の世界大会で城南支部からの選手が優勝したとなれば、注目せざるを得ず、どうしても出稽古に行ってみたら、どの道場生も、
マススパー、
ワンツーや蹴りのコンビネーションのモーションの稽古、
パンチングミットやビッグミット、
スパーリングや叩き合い、
蹴り合いなどの試合向け用のトレーニング
こういったことをガンガンしているのだと思いきやさにあらず、三戦立ちからの基本稽古や前屈立ちの移動稽古、型の稽古をみっちりやらされているから驚きでした。
城南支部の稽古の種類は3つしかなく、
合同稽古
帯研
朝練
の3つだけです。
合同稽古は、先にも書いたように、基本、移動、型の稽古をみっちりやる稽古で、帯研は合同稽古の応用で回転系の動きを取り入れたものでした。
合同と帯研は誰でも参加できますが、朝練は、この合同稽古と帯研だけで自力で強くなって試合で上位に上がれて廣重支部長の許可をもらった人間しか参加を許されませんでした。
●そのことについての物言いは前回書きましたが、私が強く認識したのは、その基本、移動、型の重要性です。
緑健児、八巻建志、岩崎達也、数見肇、高久昌義、志田清之、塚本徳臣といった強豪たちは、こういった合同稽古に合同稽古を重ね、長い年月をかけて体にしみこませたからあそこまで強くなれたんだ、ということを実感しました。
それまでの私は、小手先のテクニックばかりに目を奪われて、手っ取りばやく強くなることばかり考えていました。
それで、基本、移動、型の稽古を疎かにしていたため、基本ができていないので正しい軌道で技が出せず、移動稽古ができていなかったためにスパーリングでも腰がふらつき有効な技がだせないでいたし、型の稽古を疎かにしていたために、いろんな場面にも対処できる技の習得ができずにいたり、先のわかるコンビネーションしか出せないでいました。
そのことを反省した自分は、自分の支部に帰ったら、基本、移動、型をまんべんなくこなすことを日課にしました。
しかし、城南支部の支部長であった廣重師範の基本の徹底ぶりには舌を巻くほどで、道場職員や内弟子には、いつまでやったからもういいというものではなく、ずっと永遠に基本、移動、型の指導を義務づけていました。
それほど、強くなるためには、基本、移動、型の継続は不可欠であるということです。
実力に伸び悩んでいる人がいたら、こういったことを心に留めてみることが必要です。
そういった場面では、試合のDVDやビデオを見たりして解決しようとしがちですが、そういったことの重要性は当然ありますが、それだけではいけないのは明白です。
是非、そのことの認識をしていただきたいと思います。
ここまでの精読ありがとうございました。
失礼いたします。
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